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音影列伝 第十章

初の中編巻物「曉」を広める為に、全国行脚を展開しようとした音影だったが、その初日に、幻魔忍軍の魔女魔鬼と、魔鬼が生み出したホムンクルスくノ一である血愚と破愚が、音影に攻撃をしかけた。
魔鬼は、放っておけば1ヶ月で毒がまわって死んでしまうという呪いの爪痕を、了太狼と星夜に5本ずつつけて去って行った。

呪いを解く方法はただひとつ。呪いの気持ちと逆の気持ち、つまり、「愛」の気持ちを伝える事。
音影は、苦しむ了太狼と星夜の二人を救う為に、様々な土地で出会う様々な人達に、新しい愛を求めるべく、全国をまわってきた。

全国各地で、ザ・キャプテンズ、GELEGUGU、石鹸屋という仲間達と共演したり、数万人規模が参加するフェスティバル、COMIN'KOBE等にも出演し、着実に新たな仲間を増やし、愛の気持ちを送ってもらう事により、1本ずつ呪いの爪痕は消えていき、星夜の呪いは完全に解かれ、了太狼についた爪痕が残り1本となるところまでになった。

そして全国行脚千秋楽。
呪いで死んでしまう期限である1ヶ月目ちょうどその日に秋葉原CLUB GOODMANで行われた公演の最中、了太狼がおおいに苦しみだした。
いつものように仲間達の愛の力で了太狼についた呪いの爪痕を消した音影であったが、そこに登場した魔女魔鬼と血愚、破愚は余裕の笑みを見せていた。
なんと、魔鬼のつけた呪いは絶対に消える事の無い呪いで、消えたように見えても他にその呪いが移るだけという事。
そして了太狼と星夜につけられた呪いの爪痕は、すべて鬼丸に移っていたのだった。

また仲間達に愛の気持ちを送ってもらっても他の誰かに呪いが移るだけ。
万事休すと思われた時に、謎の声が聞こえた。
「僕に呪いを移してください」というその声の主は、鬼丸の飼っていた忍虎、ジェットシンの声だった。

悩みながらも、ジェットシンの献身的な忍者魂に報いるべく、音影と仲間達は呪いをジェットシンの身体に移した。
呪いが移り、苦しみながらも、忍虎ジェットシンは究極忍術「断己相殺之術」で魔鬼を道連れにして壮絶な爆死を遂げた。

魔鬼は今際の際に血愚と破愚を呼び、二人をパワーアップさせる究極魔術「ディーパスオーバードライブ」を使い、死んでいった。
パワーアップした血愚と破愚は「必ず仇は討つ」と言い残し、魔鬼の亡骸を埋葬する為に一度撤退した。

強敵である魔女魔鬼を倒し、呪いも解いた音影であるが、戦いの日々はまだまだ続くのであった。