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音影列伝 第十五章

音影は捨て身の覚悟で幻魔忍軍を倒すべく、異次元に帰った。

その直前、音影の気付かない所で、音影の仲間達が音影に共鳴するように幻魔忍軍へ反旗を翻していた。

元幻魔忍軍特攻隊長の氷室大蛇が、元音影隊員である鈴村撃斗と協力し、音影の最終決戦の為に幻魔くノ一部隊を全滅させていたのだ。

そして時を同じくして、漣了太狼の姉、お蝶、そして亀柳院医九麿の兄、亀柳院医知麿という、かつての音影隊員の血族が、やはり幻魔忍軍弱体化に一役も二役も買っていた事がわかった。

かつての仲間達の協力により、勝ち目が無いと思われていた戦いにも可能性が見えてきた音影だったが、異次元に到達してすぐに幻朧斎の術により隊員達はバラバラに飛ばされてしまった。

李維は幻朧斎の息子である幻心の結界の中に飛ばされ、李維が引退するきっかけとなった爆発事故で死んだはずだったかつての恋人、花蓮の幻影に惑わされる事になった。

鬼丸は因縁の敵である黒賀白兵衛率いる煩悩隊、そして煩悩隊の新隊長である蛇若丸と出会った。

奏亮は小日向三大傑作最後の一体である小日向死流と戦う事になり、その中で小日向を製造してきた日向一族の生き残りであるキリと出会った。

それぞれの因縁が複雑に絡み合い、それぞれが負けられない戦いを強いられる事になった。
それぞれの戦いは熾烈を極め、鬼丸は蛇若丸と相討ち、奏亮は改造されたからくり忍者部隊を巻き込んで自爆し、李維も幻心を倒しながらも瀕死の怪我を負った。

ボロボロになりながらも遂に幻朧斎の場所へ辿り着いた李維。
しかし幻朧斎に鬼丸と奏亮の死を知らされ、動揺の中で李維も倒されそうになった。
その時であった。

鈴村撃斗がギリギリの所で助けに入り、そして死んだはずだった鬼丸と奏亮も幻朧斎の場所に辿り着いた。

鬼丸はお蝶によって医知麿の薬で手当を受け一命を取り留め、奏亮はキリが改良手術を施して復活していた。

紆余曲折ありながらも何とか集まった仲間達。
李維の気持ちも高まり、最後は音影軍と幻魔忍軍残党との全面対決となった。

音影らしく音の忍術を駆使して戦い、壮絶な戦いの中、最終的には李維が幻朧斎を倒し、4年と数ヶ月続いた幻魔忍軍との戦いに終止符を打つ事に成功した。

遂に革命は成ったのだ。

音影は忍の里を正義の力で守る為に、故郷である異次元に残る事を決めた。
そして音影の仲間達には、それぞれの世界でそれぞれの正義を守っていけるように、これからも修行を怠らないで欲しいと伝えた。